更新日時 2025年4月23日

防火管理者は消防計画の作成、消防署への届出が義務です!!

 防火管理者の行う業務のひとつに、防火管理に係る消防計画の作成があります。

 

 消防計画とは、防火対象物やテナントにおいて、火災予防に関すること、または災害発生時に行うことを盛り込んだものです。

 消防計画は、ただ形式的に作成すればよいものではありません。

 建物の規模や用途(業種)などに応じて実態に即した消防計画を作り、従業員全員に守らせ、相互に協力し合って実行することで、火災を未然に防ぎ、万が一火災が発生しても被害を最小限にとどめるために準備することが重要です。

 

 このページ内に消防計画のひな形を添付していますので、作成する際の参考にしてください。

 

消防計画とは?

 消防計画には、消防法施行規則第3条の規定に基づき、主に以下の事項について定めなければなりません。

  • 自衛消防の組織に関すること
  • 火災予防上の自主点検に関すること
  • 消防用設備等又は特殊消防用設備等の点検及び整備に関すること
  • 避難通路、避難口、安全区画、防炎区画等の維持管理及びその案内に関すること
  • 収容人員の適正化に関すること
  • 防火上必要な教育に関すること
  • 消火、通報及び避難訓練その他防火管理上必要な訓練の実施に関すること
  • 火災、地震その他の災害が発生した場合における消火活動、通報連絡及び避難誘導に関すること
  • 防火管理についての消防機関との連絡に関すること

 

そのほかに必要なことは?

〇防火管理業務を一部委託する場合

 受託者の氏名、住所、防火管理業務の範囲や方法について定めます。

 

〇防火対象物の管理権原が分かれている場合

 管理権原の及ぶ範囲について、消防計画内で明確に定める必要があります。

 

消防計画作成のポイント

  • 防火管理者自身が作成します。
  • 内容は簡潔で誰が読んでもわかるものにします。
  • 消防計画はその作成意図を明確にしておきます。
  • 計画どおりに機能するかイメージし確かめることが重要です。
  • 実際に消防計画どおり消防訓練を行い、欠陥がある場合は修正をしましょう。
  • 消防計画が有事の際に役立つように定期的に見直しましょう。
  • 消防計画の作成や変更は、管理権原者の指示を受けて行いましょう。
  • 夜間など従業員が少ない場合でも実行できるものにしましょう。

 

防火管理に係る消防計画(ひな形・記入例・注意点)

 東部消防局では、消防計画のひな形を作成しました。

 あくまで一例ですので、事業所の規模や用途に適した内容にしましょう。

小規模・テナント用

    消防計画 ひな形                     記入例

  別紙1 自衛消防隊の編成及び任務表           記入例・注意点(別紙1~別添2)

  別紙2 自主チェック表                  

  別紙3 消防用設備等自主点検チェック表         

  別添1 防火管理業務の一部委託状況表            

  別添2 防火管理維持台帳に保存しなければならない書類 

中規模

    消防計画 ひな形                                                    記入例

  別表1 防火管理業務の一部委託状況表            記入例・注意点(別表1~別表9)

  別表2 日常の火災予防の担当者と日常の注意事項

  別表3 自主検査チェック表(日常)「火気関係」

  別表4 自主検査チェック表(日常)「閉鎖障害等

  別表5 自主検査チェック表(定期)

  別表6 消防用設備等・特殊消防用設備等自主チェック表

  別表7 消防用設備等・特殊消防用設備等点検計画表

  別表8 自衛消防隊の編成と任務

  別表9 消防訓練実施結果表